100人の社員がいれば、
100通りのストーリーがある。
富士フイルムらしい“働きやすさ”とは?
山口
私が本社の人事部、中村さんがメディカルシステム事業部、そして野尻さんがアドバンストファンクショナルマテリアルズ開発センターと、今日集まった3人はそれぞれ部門も異なりますが、富士フイルムならではの「働きやすさ」ってどんなところだと感じていますか?
中村
うーん、難しい質問ですね(笑)。私が感じているのは、社員一人ひとりの裁量で多様な働き方ができるということでしょうか。性差など意識することなく海外に駐在して活躍している人もいますし、子育てなどライフイベントに合わせてフレキシブルな働き方をしている人もいる。ただ、このテーマ自体も「女性にとって」ということが前提になっていると思うのですが、私はそこに違和感を感じるのです。富士フイルムでは、そんな考え方はもう古いのかなと……。
野尻
私もそう思います。この座談会に備えて、ネットで「女性活躍」や「働きやすさ」といったワードを検索してみたのですが、そこで出てくる一般的な内容が富士フイルムで働く私たちの感覚とはちょっと違うなと(笑)。
山口
それはおそらく部門などに関係なく誰もが思っていることなのでしょうね。富士フイルムには本質を追求する文化があります。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」を大事にする「フェアな風土」が私には合っていて、「働きやすさ」につながっているように感じます。
野尻
研究所での議論でも、年齢や性差、経験などを意識することなく自由に意見をぶつけあう雰囲気がありますね。
山口
「働きやすさ」ということでもう一つあげるなら、頑張りが報われるということ。成長したいという気持ちで誠実に取り組んでいれば、必ず誰かが見てくれていて評価してもらえる。このことも私が大好きな富士フイルムの風土ですね。
この先に描きたい、
あなたらしいストーリーとは?
野尻
私は、産休・育休中に、自分自身のスキルアップのために英語と新しいプログラミング言語の勉強をしていました。それが復帰後の仕事でも役立っています。今後は、このような休業中のリスキリングを支援するような制度がさらに充実するといいなと思っています。
山口
実は、従業員の主体的な学びを支援するためのプラットフォーム「+STORYアカデミー」を立ち上げて、育休中の方も含めて、今の自分に必要な学びを選択できる学び放題のコンテンツ提供もスタートしたんですよ!
そのような仕組みづくりも含め、もっとテクノロジーを積極的に活用して、生産性高くクリエイティブに働ける環境を実現していくことはこれからのテーマでしょうね。
中村
先ほど多様性の話が出ましたが、富士フイルムも実際にはまだ女性管理職の比率が高くない。次に続く若い人たちのために、たえず改善を提案していくことも、私たちの世代が担う大切な役割だと感じています。
山口
それと同時に、私たち自身もまだまだ成長したいという想いも強いですよね。DE&I推進担当としては、中村さんのご意見をしっかりと受け止めて、多様な社員が活躍する環境を整えていくことが私の直近の目標です。
野尻
私は今ちょうど、長く担当してきた開発が製品化を迎えた段階なのです。誕生から旅立ちまでずっと見守ることができて、感動もひとしお。子育てのように愛着を持って取り組めるこの仕事をさらに掘り下げていきたいです。
中村
私は海外で働きたいという気持ちが強くて、「ママでありながら海外駐在」が現在の目標。ぜひチャレンジしてみたい。
山口
最近感じるのですが、富士フイルムという会社には「これが正解」というようなキャリアステップはないと思うのです。100人の社員がいれば、100通りの歩み方がありストーリーがある。それが富士フイルムの強みであり、この会社で働く魅力ではないのでしょうか。
野尻
なるほど。そのとおりですね。
中村
今日、3人で話し合ってみて、「富士フイルムっていい会社だな」と改めて思いましたね(笑)。
※2 富士フイルムでは、①従業員は「変化は成長のチャンス」ととらえて挑戦し主体的に自分の成長の姿を描く②上長は対話を通じて部下一人ひとりの価値観や考えを理解しながら挑戦意欲を醸成することを目的として、自己成長支援プログラム「+STORY(プラストーリー)を展開している