ヘルスケア
ヘルスケア
事業内容
医療IT・機器などのメディカルシステム事業と、バイオCDMO事業※1、ライフサイエンス事業・医薬品事業・コンシューマーヘルスケア事業・CRO事業※2からなるLSソリューション事業で構成されています。
ライフサイエンス領域では、CDMOと創薬支援を重点事業に位置づけています。
※1 Contract Development & Manufacturing Organizationの略。薬剤開発初期の細胞株開発から生産プロセス開発、安定試験、治験薬の開発・製造・市販薬の幅広いサービスを製薬企業などに提供する
※2 Contract Research Organizationの略。薬効評価や安全性試験などのサービスを提供し、製薬企業やバイオベンチャー、アカデミアなどが行う医薬品の研究開発を支援する
市場環境・社会課題
- 高齢化社会の進行による医療費の増加
- 医療従事者の不足に起因する医療現場での過酷な労働環境の顕在化
- がんや新たな感染症など、いまだに有効な治療法が確立されていない疾病が数多く存在
- バイオ医薬品が世界の医薬品市場の約30%を占めるまでに成長
生産プロセスの開発や製造を受託するCDMO事業の市場規模も年率10%程度で拡大

富士フイルムは
「予防」「診断」「治療」の領域において、
アンメットメディカルニーズ※への対応や
医療サービスへのアクセス向上などの
社会課題を解決することで、
健康的な社会づくりに貢献
※ 有効な治療法が確立されていない医療ニーズ
主要製品
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デジタルX線撮影装置
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内視鏡システム
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CT・MRIシステム
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3D画像解析システム
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バイオCDMO
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臨床検査薬
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培地
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機能性化粧品
競争優位性
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1.
診断に適した画像を提供するための画像処理技術・AI技術
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2.
アンメットメディカルニーズにこたえる医薬品の開発を可能にする高度な化合物合成・設計力やナノテクノロジー
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3.
バイオ医薬品のプロセス開発・製造受託の分野で生かせる一定条件製造技術や品質管理技術などの高い技術力
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4.
世界トップレベルのiPS細胞の初期化・分化誘導技術や培地の開発力
成長戦略・今後の取り組み
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メディカルシステム
医療ITを事業の中核に据え、各製品群を連携させることで、医療現場のニーズにこたえるさまざまな製品・サービスを開発・提供し、世界の医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していきます。また、医療格差の解消というグローバルでの大きな課題に対しては、インドの健康診断サービス事業「NURA」や携帯型X線撮影システムを採用した結核検査など、当社独自のソリューションをとおして、その解決に貢献していきます。
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ライフサイエンス
バイオCDMO事業では、業界トップレベルの生産技術と抗体医薬向けを中心とした大規模な設備投資により、バイオ医薬品需要の急速な拡大に対応するとともに、最先端治療分野を含む幅広いモダリティでの受託ビジネス拡大を図ります。ライフサイエンス事業では、培地のみならず、iPS細胞を中心とする細胞や試薬にサイトカインを含めた幅広いラインアップと総合提案力で、グローバル展開を加速させていきます。
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「予防」「診断」「治療」すべての領域における最先端の製品・サービスをグローバルに提供し、世界有数のヘルスケアカンパニーとして、医療課題の解決に貢献していきます。
メディカルシステム事業の戦略
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メディカルシステム事業
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- 幅広い医療機器ラインアップ×AI/IT技術の深化による当社プレゼンスの向上
―臨床価値に加え、ワークフロー支援など、医療現場の課題解決に貢献する製品・サービスを創出
―機器単体ではなく、AI/ITや他機器との連携によるソリューション提案による差別化 - AI/ITを活用したリカーリングビジネスの拡大
- 健診領域における既存ビジネスの拡大と健診センター「NURA」を世界100拠点に拡大
- 幅広い医療機器ラインアップ×AI/IT技術の深化による当社プレゼンスの向上
ライフサイエンスを構成する4事業の戦略
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バイオCDMO事業
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- 遺伝子治療薬や細胞治療薬など、最先端治療分野での製造受託ビジネスをさらに拡大
- 抗体医薬品原薬の一貫生産が可能な商業用連続生産システム、バイスペシフィック抗体の高生産性細胞株構築など、各モダリティにおいて業界トップレベルの高生産性技術による差別化
- 生産プロセス開発〜原薬製造〜製造化・包装までを、少量から大量生産まで一貫して受託できる「ワンサイト・ワンストップ」体制を整備
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ライフサイエンス事業
創薬支援、
細胞治療薬プロセス開発・製造受託 -
- 創薬支援分野において、「iPS細胞を中心とする細胞」「培地」「試薬」をセットでグローバルに販売
- iPS細胞技術・ノウハウを活かした細胞治療薬分野においては、提携パートナーと治療製品の開発を加速させるとともに、開発・製造受託ビジネスを推進
- 「培地」は、米国・欧州・日本の3極生産体制で、供給力や顧客サポート力を強化
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医薬品事業
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- ナノ分散技術や解析技術、プロセス技術などを活用し、リポソーム製剤の開発を推進
- 脂質ナノ粒子製剤の製造設備・インフラを活用し、次世代医薬品の核酸医薬品やmRNAワクチンのプロセス開発・製造受託ビジネスを展開
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コンシューマヘルスケア
事業化粧品・サプリメント
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- リポソーム技術の化粧品への応用など独自性の高い機能性化粧品を展開しブランド価値を向上
- 培ってきた技術を生かした新たなブランドを立ち上げ、幅広い年代、ニーズに対応
- サプリメント分野では、健康の維持増進ニーズの高まりに対応
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