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100人の社員がいれば、
100通りのストーリーがある。

[image] 女性社員が語る女性の活躍

<Profile>

  • 山口

    山口Yamaguchi

    人事部
    マネージャー
    2005年度入社

    入社以来、人事部で新卒採用や人材開発戦略を担当。2016年から約4年間、私事休業および産休・育休で職場を離れ、2020年に復帰。現在、「+STORY(プラストーリー)」の企画・推進をはじめ、人材開発戦略に携わるとともに、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進を兼務し、多様な人材が活躍できる風土醸成に取り組んでいる。

  • 中村

    中村Nakamura

    メディカルシステム
    事業部
    内視鏡システム部
    2014年度入社

    入社以来、現部署に所属。2017年、海外短期テーマ派遣制度でシンガポールに半年間赴任。2019年から約2年間、産休・育休を取得。現在、内視鏡システムの需給管理に加え、実績の取りまとめ・分析など事業企画に携わる。

  • 野尻

    野尻Nojiri

    アドバンストファンクショナルマテリアルズ開発センター
    2011年度入社

    入社以来、現研究所で一貫してディスプレイ用の光学フィルム設計に携わる。フィルムに特定の機能を実現するための、塗布液の処方を開発する。現在はスマートフォン用のフィルムを担当。2019年から約1年間、産休・育休を取得する。

富士フイルムらしい“働きやすさ”とは?

山口 私が本社の人事部、中村さんがメディカルシステム事業部、そして野尻さんがアドバンストファンクショナルマテリアルズ開発センターと、今日集まった3人はそれぞれ部門も異なりますが、富士フイルムならではの「働きやすさ」ってどんなところだと感じていますか?

中村 うーん、難しい質問ですね(笑)。私が感じているのは、社員一人ひとりの裁量で多様な働き方ができるということでしょうか。性差など意識することなく海外に駐在して活躍している人もいますし、子育てなどライフイベントに合わせてフレキシブルな働き方をしている人もいる。ただ、このテーマ自体も「女性にとって」ということが前提になっていると思うのですが、私はそこに違和感を感じるのです。富士フイルムでは、そんな考え方はもう古いのかなと……。

野尻 私もそう思います。この座談会に備えて、ネットで「女性活躍」や「働きやすさ」といったワードを検索してみたのですが、そこで出てくる一般的な内容が富士フイルムで働く私たちの感覚とはちょっと違うなと(笑)。

山口 それはおそらく部門などに関係なく誰もが思っていることなのでしょうね。富士フイルムには本質を追求する文化があります。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」を大事にする「フェアな風土」が私には合っていて、「働きやすさ」につながっているように感じます。

野尻 研究所での議論でも、年齢や性差、経験などを意識することなく自由に意見をぶつけあう雰囲気がありますね。

山口 「働きやすさ」ということでもう一つあげるなら、頑張りが報われるということ。成長したいという気持ちで誠実に取り組んでいれば、必ず誰かが見てくれていて評価してもらえる。このことも私が大好きな富士フイルムの風土ですね。

対談風景

これまでライフステージに合わせて
どのようなストーリーを歩んできたのでしょうか?

中村 今日のメンバーは全員が産休・育休の経験者ですよね。

山口 ええ。私は、夫の海外赴任に帯同することになって、私事休業※¹産休・育休合わせて4年間休みました。

中村 私も山口さんと同じように夫の海外赴任に帯同して、そのタイミングで産休・育休を取得し、私事休業を追加することも考えました。結果的には、2年間の産休・育休だけで復帰することになったのですけれど。

野尻 2人ともそれだけ長い期間仕事を離れていて、「早く復帰したい!」という気持ちになりませんでしたか?

対談風景

山口 最後の1年くらいは、特にそんな気持ちが強かったですね。仕事を通じて、自分の価値を社会に提供してみたいと。

中村 その気持ちわかります!

野尻 私は約1年間休んだのですが、早く復帰したいと気もそぞろでした。というのも、自分がずっと育ててきた製品がちょうど実用化という段階に来ていて。どうしてもそれを自分の手で成し遂げたかったのです。

山口 それで、その想いは叶ったのですか?

野尻 はい(笑)。休業中から機会あるごとに上司に相談して、復帰して間もなく再び最前線に立つことができました。

対談風景

中村 富士フイルムは、基本的に休む前と同じ職場に復帰できるでしょう。それもまた、復帰しやすいポイントですよね。

山口 復帰後の働き方の選択も多様ですし。私は上司と相談して、しばらく時短勤務を経てからフルタイムに戻しました。

野尻 子育て中は、子どもが熱を出して急に帰らなければならなかったり、いろいろ制約がありますよね。富士フイルムは、このような働き方を支援する制度が整っていて、何よりもチームのみんなが理解し合ってお互いをサポートしています。この環境も富士フイルムの大きな魅力だと思いますね。

1 配偶者の転勤などに一時的に帯同する場合、最長2年間の休業を取得できる制度

対談風景

この先に描きたい、
あなたらしいストーリーとは?

野尻 私は、産休・育休中に、自分自身のスキルアップのために英語と新しいプログラミング言語の勉強をしていました。それが復帰後の仕事でも役立っています。今後は、このような休業中のリスキリングを支援するような制度がさらに充実するといいなと思っています。

山口 実は、従業員の主体的な学びを支援するためのプラットフォーム「+STORYアカデミー」を立ち上げて、育休中の方も含めて、今の自分に必要な学びを選択できる学び放題のコンテンツ提供もスタートしたんですよ!
そのような仕組みづくりも含め、もっとテクノロジーを積極的に活用して、生産性高くクリエイティブに働ける環境を実現していくことはこれからのテーマでしょうね。

中村 先ほど多様性の話が出ましたが、富士フイルムも実際にはまだ女性管理職の比率が高くない。次に続く若い人たちのために、たえず改善を提案していくことも、私たちの世代が担う大切な役割だと感じています。

山口 それと同時に、私たち自身もまだまだ成長したいという想いも強いですよね。DE&I推進担当としては、中村さんのご意見をしっかりと受け止めて、多様な社員が活躍する環境を整えていくことが私の直近の目標です。

野尻 私は今ちょうど、長く担当してきた開発が製品化を迎えた段階なのです。誕生から旅立ちまでずっと見守ることができて、感動もひとしお。子育てのように愛着を持って取り組めるこの仕事をさらに掘り下げていきたいです。

中村 私は海外で働きたいという気持ちが強くて、「ママでありながら海外駐在」が現在の目標。ぜひチャレンジしてみたい。

山口 最近感じるのですが、富士フイルムという会社には「これが正解」というようなキャリアステップはないと思うのです。100人の社員がいれば、100通りの歩み方がありストーリーがある。それが富士フイルムの強みであり、この会社で働く魅力ではないのでしょうか。

野尻 なるほど。そのとおりですね。

中村 今日、3人で話し合ってみて、「富士フイルムっていい会社だな」と改めて思いましたね(笑)。

2 富士フイルムでは、①従業員は「変化は成長のチャンス」ととらえて挑戦し主体的に自分の成長の姿を描く②上長は対話を通じて部下一人ひとりの価値観や考えを理解しながら挑戦意欲を醸成することを目的として、自己成長支援プログラム「+STORY(プラストーリー)を展開している

対談風景