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ネクストスタンダードを創造する
開設背景
デザイナーとITエンジニアが
クリエイティビティを発揮し、
革新的な製品・サービスを
生み出していく
富士フイルムは、社会課題の解決に寄与する新たな価値を創出するためには、デザインとITの密接な連携が欠かせないと考え、両者の力を結集し、イノベーションを創発させて革新的な製品・サービスの開発に取り組んでいます。2023年5月、新たに新設された「FUJIFILM Creative Village」は、富士フイルムの中で特に高いクリエイティビティが求められるデザイン部門の拠点「CLAY(クレイ)」とIT開発部門の拠点「ITs(イッツ)」を併設することで、デザイナーとITエンジニアの化学反応が生まれ、「Next Standard」となる革新的な製品やサービスを生み出し、富士フイルムのイノベーションを加速させることを担っています。
構成する2棟の拠点
-
デザイン開発拠点
「CLAY(クレイ)」 -
IT開発拠点
「ITs(イッツ)」
FUJIFILM Creative Villageの特長
- 富士フイルムデザイン部門がコンセプト作りから建築デザイン、空間デザイン、デスクに至るすべてを手掛け、柱のない広々とした空間に、デザイナーとITエンジニアがクリエイティビティを発揮するための設備や工夫を導入
- 使用電力はすべて再生可能エネルギー由来の電力で賄うことにより、カーボンニュートラルを実現
開発初期からITと
デザインセンターが参画し
よりよいものを、より早く
社会実装することを目指す
一般的に、商品企画段階では市場環境や競合のリサーチ、開発費の採算性などを経てスタートします。富士フイルムでは、開発ステージの早い段階から、早ければさらに前段階からデザインチームがプロジェクトに参画し、開発ワークを前倒しで進めることで自由度を高めるとともに、初期段階から設計品質を高めています。こうした「フロントローディング」の手法を採用することで、よりよいものをより早く開発し、社会実装することを目指しています。さらに、デザインとITのコラボレーションによって「モノ」を中心としたプロダクトのデザインと、「モノ+コト」を含むシステムのデザインによる価値提供を両輪で回し、提供する価値(アウトカム)を最大化しています。
デザイン×IT医療従事者with AIの
ブランド確立
ヒトとAIの共創、
AIとAIの共創によって
医療従事者に
新たな価値を提供する「REiLI」
1950年代にAIが登場して以来、第1次〜第3次、そして機械学習フェーズへと技術革新を遂げてきました。しかし都度、実用性が課題となり広く浸透するには至りませんでした。2000年代に入り、従来の機械学習で行っていた人間による実作業をコンピュータに覚えさせ、複雑な問題を解決する技術、ディープラーニング(深層学習)が誕生しました。「AI自身が知識を獲得する」「AIが自ら特徴量を獲得する」ことが可能となり、AIが一気に製品やサービスへと浸透。富士フイルムは、2016年に医療系のディープラーニングの開発に着手、2018年にブランド「REiLI」をリリースしました。
「REiLI」は、ヒトとAIの共創、AIとAIの共創によって医療従事者に新たな価値を提供するメディカルAIブランドです。医師とAI開発者の知を結集した最先端技術で、 世界中の医療従事者と患者さまを支援しています。
日本語で、聡明・賢いさまを表す言葉
「怜悧(れいり)」を意味する REiLI は、
富士フイルムの医用画像診断機器の頭脳です。
「REiLI」のAI技術
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1.
全身の各臓器および副構造を病態・個人差によらず正確に認識・抽出するAI技術
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2.
がん病変など各臓器、各疾患別の検出、計測を行うAI技術
-
3.
読影レポートを半自動で生成する言語処理や、類似症例画像を検索・提示するAI技術
REiLI - FUJIFILM Medical AI Technology
デザイン×ITNEEDS×SEEDSによって
生まれる医療機器の
新しいかたち
携帯型X線撮影装置 AQRO
開発者とデザイナーで北米の医療現場を視察した際、現地では約500kgの機器を使用しており、もっと小型の機器が必要ではないかという現場のニーズを起点に「携帯型X線撮影装置 AQRO」は開発されました。
小型化に加え、総重量90kgまでの軽量化を実現。その場での回転や任意方向へのスライドなど小回りが利く4輪キャスター構造や、片手で操作できるコンパクトコリメータ、任意の位置でロックせずに止まるフリクションアーム機構を採用したことで、自在な取り回しや円滑なポジショニングが可能となりました。感染症など患者さまの院内移動が難しい場合をはじめ、救急や新生児集中治療室を中心に活用されています。
FDR nano
技術の源泉
従来、装置を小型・軽量化するとX線出力低下による画質劣化につながり、ニーズはありながら容易ではありませんでした。 富士フイルムは、X線の出力側ではなく、X線を受光するディテクタの感度を10倍に上げることで、少ないX線量でも高画質な画像を生成することに成功。「写ルンです」と並行して開発された感光材料技術が現在の受光技術につながっています。ニーズがあったとしても、シーズ=実現できる技術がなければ新しい技術革新を生み出すことはできません。高画質を提供するVirtual Grid処理やダイナミック処理などに代表される富士フイルムの画像処理技術、そしてX線技術を結集することで、AQROは生み出されました。