一人でも多くの人の命を救うために、
こだわり抜いた
マンモグラフィ装置を提供したい。
入社のきっかけは何ですか?
学生時代に医療機器関連の研究をしていた経験から、優れた医療機器を世の中に送り出すことで社会に貢献したいと考えていました。数ある医療機器メーカーの中から富士フイルムを選んだのは、当時、まだ日本は遅れをとっていた「医療機器+AI」を成長戦略の柱に据えており、他社にはない本気度を感じ、どんどん挑戦できる、自身が成長できる環境があると考えたからです。
普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?
乳がん検査で使用するデジタルマンモグラフィ装置の機械設計を担当しており、普段は強度解析や図面作成などの部品設計のほか、自分で設計した部品を組み上げ、でき上がった試作機に対して評価を行っています。
マンモグラフィは、検査時に受診者が直接触れる機器なので、狙いとおりの性能を満たすのはもちろんのこと、安心・安全に使える機器設計を心がけています。社内には医療機関でマンモグラフィを使用していた元放射線技師や、機器デザインを考えるデザイナーがいます。技師が使いやすく、かつ受診者の不快感を低減できるような設計ができるよう、こまめに相談し、アドバイスをもらいながら設計を進めています。部門ごとの壁が低く、他部門の人にも相談しやすいのは、富士フイルムのいいところの1つだと思います。
仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?
やりがいを感じるのは、自分の作った機器に対して、現場で「使いやすい」「こんなものが欲しかった」と言ってもらえたときです。
機器の特性上、男性である私は「自分事」に落とし込むのが難しい立場です。一方で、現在マンモグラフィに求められているのは、受診者目線の細かい作り込みです。足りない部分は、さまざまな人に相談し、アドバイスをもらいながら試行錯誤を繰り返すのが常ですが、そうやって細部までこだわって考えて、設計したことが間違っていなかったということがわかる瞬間は、得がたい喜びであり経験になっています。
思い出に残っている
エピソードを教えてください。
初めて主担当として設計した機器のことを強く覚えています。放射線技師だけでなく受診者も触れる機器なので、操作性に加えて安全性の要求が非常に高いものでした。安全性というのは、メーカーが想定しないイレギュラーな動きを受診者や技師がしてしまったときでも、故障しないものです。
また、実際にどんな形状だと使いやすく、安心感があるのかを技師にヒアリングし、何度も試作・検討を繰り返して作り上げました。
最終的に商品企画部門から「これを求めていた。使いやすい」と言われたことがうれしく、徹底的に考え抜いて、こだわって作ったかいがあったと感じました。
仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?
安心・安全な機器を世界中の医療現場へより安く、より早く提供して、開発途上国も含めた世界の医療に貢献することを目指しています。自分が設計した機器を広く一般の人に使ってもらえることは、メーカーの設計者である醍醐味の1つです。一人でも多くの人を救うために、商品企画の段階から開発に携わり、現場の使われ方に準じた高いユーザビリティーを持つ機器の設計をしたいと考えています。
まずは一流のメカ設計者へと成長できるよう、多くの商品の設計に携わり、モノづくりの知識を深めていきたいです。
富士フイルムの魅力を教えてください。
機械、電気、ソフトウエア、画像処理など、それぞれの技術分野に長けた専門家がいることだと思います。それに加えて、異分野であっても壁を作らずに連携し、課題を解決する雰囲気があることが魅力だと感じています。
就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!
就職は、人生の大きな選択の1つなので、たくさん悩むことと思います。私も目の前に無数に広がる選択肢に、最初は何をしたらいいかわからず、戸惑ったことをよく覚えています。一方で、社会人としての自分の姿を想像して、楽しみな気持ちもありました。
大変なことも多いかと思いますが、自分のモチベーションになるようなポジティブな感情にも目を向けて、考え抜いてください。