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About Person 社員インタビュー

機器開発

楠本Kusumoto

イメージングソリューション開発センター
2018年入社

大学院では工学研究科に所属し、OCT(光干渉断層計)という医療機器の研究開発を行っていました。OCTは光の干渉現象を利用して、マイクロレベルの構造を知ることができ、精密な検査が可能となるものです。入社後約3年間は、フォーカルプレーンシャッターやボディ内手振れの補正機構のメカトロニクス設計を担当。4年目からメカトロニクス設計に加え、無線LAN/Bluetoothデバイスやアンテナ周辺構造の通信機能開発も担当しています。

仕事風景

お客さま一人ひとりの使い方も考慮しながら、
デジタルカメラの機能アップ・性能アップに挑む。

入社のきっかけは何ですか?

大学時代に光学系の医療機器開発をしていたこともあり、光学・医療機器というキーワードを中心に就職活動に臨みました。なかでも、一からものづくりに携われるメーカーを志望。富士フイルムに関心をもったのは、カメラや医療機器分野だけではなく、さまざまな分野で世界トップクラスの技術を持っているからでした。そんな会社で、どれだけ自分の力が通用するだろうかというチャレンジの気持ちもありました。最終的に入社を決めたのは、人事の方が自分のことをよく考えてくれていると感じ、その姿勢に共感したのが理由です。

普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?

デジタルカメラに搭載しているフォーカルプレーンシャッターおよび無線LANの二つのデバイスのハードウェア開発を担当しています。フォーカルプレーンシャッターはシャッター速度に関わる装置で、カメラの性能を左右する重要な装置の一つです。無線LANの開発は、無線でスマホやPCに画像を転送するためのものです。回路設計やアンテナ周辺構造などの検討段階から開発が始まり、できあがった試作品を用いて評価を行い、量産性の担保まで、設計・開発→評価→量産フォローの商品化の流れを一貫して担当しています。無線 LANの開発では、国ごとの電波認証を取る必要があり、海外メーカーや電波認証機関とのやり取りも行っています。
目標性能をクリアすることはもちろんですが、数字だけのスペックにならないよう、お客さまがどういう使い方をされているかという視点を忘れずに開発にあたっています。たとえば、無線LANは、お客さまが使う環境によって通信状況が異なるため、性能も変化します。そうしたことを考慮した開発・評価を心がけています。もう一つは量産性を意識することです。デジタルカメラは世界中のお客さまを対象に、何万台、何十万台といった規模で量産しており、数台で完璧な性能を出すだけでは不十分です。ばらつきはどれくらいか、設計に量産性はあるのかどうかを考えることがとても重要になってきます。学生時代の開発とはまったく異なり、新たに強く意識するようになりました。

仕事風景

仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?

机上で検討していたものが徐々に形になってできあがっていき、量産・発売されるまでを見届けるのはとても感慨深く、ものづくりの醍醐味だと思います。設計・開発から量産化まで一貫して関わるので、自分の子どものように愛着が湧くのも、富士フイルムならではのものづくりかなと思っています。
デジタルカメラは一般のお客さまに使っていただいている製品ということもあり、よくも悪くもネットや雑誌でレビューを見ることができます。自分の努力した結果が見える形で、多くの方に評価されることもモチベーションに直結しています。妥協せずに自信のあるものを作り上げたいという気持ちになります。

思い出に残っているエピソードを教えてください。

入社4年目に無線LANの開発も担当することになり、社内初のチャレンジングな製品の立ち上げに参加しました。ファイルトランスミッターFT-XHという製品で、マルチアンテナで高速無線通信機能を可能にするものでした。社内にほとんど知見者がいないなか、主要機能の開発を任せてもらいました。わからないことも多く、失敗の連続でしたが、自分一人ではできないことが多くあることを改めて認識し、失敗をどう乗り越えるか、関係者とどう連携するかといった技術者として重要な意識を持つことができました。

仕事風景

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?

デジタルカメラはここ数十年で急速な進化を遂げてきましたが、まだまだ改善・改良の余地があると思っています。不便なところを一つひとつ改善しながら、性能アップに貢献していきたいと思っています。入社以来、ハードウェアの開発を担当してきましたが、カメラ内部の装置を動かすためにはソフトウェアもとても重要になってきます。ですので、ソフトウェアの知識も身につけることで、より貢献度の高いハードウェア開発に取り組めるのではと考えています。社内には自己成長のための研修制度・システムも充実しており、成長できる環境があります。現在、私も研修システムを活用して、プログラミングや顧客ロイヤリティ調査などについての勉強に励んでいます。

富士フイルムの魅力を教えてください。

若いうちから重要で難度の高い仕事を任せてもらえるので、自己成長が早くできることだと思います。私自身、1年目で多額のコストダウン検討を任されたり、2、3年目には業界トップの性能を持つシャッター開発などを任されました。3年目のときにはGFXシリーズのGFX100Sという新商品のシャッター開発も担当し、もちろんプレッシャーや不安もありましたが、大きな成功経験を積むことができました。入社後3年間は指導員制度もあり、指導員の方からフォローもしてもらえます。新卒入社から短期間のうちに多くの経験を積み、キャリアアップにつながることが富士フイルムの最大の魅力だと思います。

就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!

「新卒」という肩書きは人生で1回のみです。自分が若いときからどういった経験を積みたいのか、周囲とどういう関係を築いていきたいのか、人によって考え方はさまざまだと思います。自分が新卒として入社する会社は、若いうちにどういうキャリアを積めるのか、自分にとってどういう点で良いのかをよく考え、後悔しない選択をしてください。就職活動は運の要素もあり難しい面もありますが、自分の努力で補える部分も多々あると思います。最後まで妥協せずにがんばってください。みなさんが富士フイルムに入社した際には、尊敬できる先輩だと思ってもらえるように私もがんばります。

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