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About Person 社員インタビュー

知的財産

内藤Naito

知財技術部
2011年入社

大学ではシステム科学を専攻し、神経ネットワークの数理モデルを研究。入社後、画像技術センターに配属され、約4年間、X線画像処理の研究開発に従事しました。その後、知財技術部に異動。内視鏡AIに関わる特許出願業務などを担当しました。途中2年間、知財法務部で特許に関する他社との契約や訴訟業務を経験。現在、医療IT機器関連の特許など、知的財産に関わる業務に携わっています。

仕事風景

知的財産のスペシャリストとして、
積極的な知的財産戦略を立案していきたい。

入社のきっかけは何ですか?

大学で学んだプログラミングやシミュレーションの知識をベースに、ものを作って社会に貢献したいと、メーカーを志望しました。そのなかでも、就職活動当初は、自分が作ったものを世の中に出しやすく、成果も見えやすいベンチャー企業を考えていました。富士フイルムは会社の規模が大きいわりに、さまざまな事業領域に挑戦をしていくベンチャー的な要素があることに魅力を感じたことが入社の理由です。

普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?

知的財産は特許、商標、その他の社内のさまざまな情報を含み得ますが、なかでも医療IT機器関連の特許などに関わる業務に携わっています。大きく三つの業務があります。一つ目は富士フイルムの製品を守る特許の出願にまつわる業務です。研究開発された技術の概要を技術者からヒアリングし、どのような特許を出願すべきか、提案を行います。その後、出願した特許が特許庁の審査を受けるための対応をしています。二つ目は特許対策業務として、他社の特許に抵触しないよう調査し、ときには特許に抵触しないために製品の仕様変更を開発部門に提案したり、仕様を検討したりします。三つ目は自社や他社の特許を中心に論文、IR情報、ニュースリリースといった市場情報なども読み込み、自社の強みや他社の動向を調査する調査業務を行っています。今後、特許を出願すべき観点の提案を行ったり、ときには一歩踏み込み、今後の事業計画への貢献を目指した提案にチャレンジしています。
仕事をする上で大切にしていることは、事業貢献を見据えた上で、自分の考えをしっかり発信することです。知的財産業務の役割は守ることを第一に考えがちですが、将来の事業を見据えた広い視野での知的財産戦略を立案することに、大きな役割があると思っています。

仕事風景

仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?

特許は製品の販売を差し止めできるなど法的な効力があり、武器にもリスクにもなり得ます。そうした特許を使って事業に貢献できることに大きなやりがいを感じています。日々の業務のなかでは、開発部門や事業部との距離が近く連携することも多いため、自分がやった仕事に対して「ありがとう」と感謝していただけると、ものづくりを支えているという実感を覚え、やりがいを感じます。いわゆる特許事務所などの業務と違い、知財技術部の仕事は開発部門や事業部門と一緒にものづくりに関われることに大きな魅力があると思います。

思い出に残っているエピソードを教えてください。

画像技術センターから知財技術部に異動になり、内視鏡AIの特許出願に関して、開発部門と連携して製品の仕様検討に携わったことが一番印象に残っています。他社の特許に抵触しないよう、かつお客さまにとって使いやすい製品を目指して、開発部門と一緒に仕様の検討を行いました。その結果、多くの出願をすることができ、より良い製品を社会に提供することができたと思っています。
製品を世に出していく、事業を成功に導くという共通目標を共有し、精一杯考えることで開発部門や事業部にも頼りにしていただけるようになりました。開発部門からは「内藤さんは、もう一人の開発メンバーだと思っている」と言ってもらえたときはとても嬉しかったですね。人との関わりやチーム力が会社という組織の強みなのだと、強く意識するきっかけとなりました。

仕事風景

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?

最初は内視鏡AIの担当でしたが、現在はCTやX線、内視鏡など、さまざまな機器を股にかけた知財戦略を考える機会を得ています。医療機器はさまざまな技術が集約されたものです。これらの技術を有機的につなげることで、これまで以上に人の役に立つ、優れた医療機器を世の中に出し、社会への貢献を果たしていきたいです。
そのためには、さまざまな製品・技術を有する富士フイルムの強みを生かし、広い視野での知的財産戦略を立案できることを目指したいと思っています。今後はこれまで以上に市場にも目を向け、今、何が求められているのか、何が必要なのか、市場の動向を見据えて、積極的な攻める姿勢で業務に取り組んでいきたいと思っています。

富士フイルムの魅力を教えてください。

富士フイルムは、医療、カメラ、印刷など、さまざまな事業を展開していますので、幅広い経験を積むことが可能です。知財技術部も、こうした複数の事業に跨った部門で、一つの業種に限らない幅広い経験を積むことができます。
成長の機会を数多く得られることも、大きな魅力です。入社後、約4年間X線画像処理の研究開発を行っていましたが、知財技術部から人が欲しいと言われ、私の適性が見込まれ、知財技術部への異動となりました。新たな成長につながる一歩になったと思います。知財技術部に異動後には、知財法務部に2年限定で異動になり、他社との契約や特許訴訟に関する業務など「特許の活用」を経験し、知財技術部と知財法務部を通して、出願から活用まで「特許の一生」を経験することができました。
またワールドワイドで事業を展開していることもあり、海外経験を積む機会も多いです。私自身、知財技術部に異動後、内視鏡処置具に関して、アメリカの開発拠点に出張し、海外での特許創出の経験をしました。

就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!

知的財産に関する業務は裏方のようなイメージがあるかもしれませんが、富士フイルムの知財技術部は、開発部門や事業部門と連携し、事業への貢献を積極的に目指している部署です。一緒にチャレンジしてくれる方を求めています。「知的財産の力でも、世界は、ひとつずつ変えることができる」。チャレンジ精神のある方を待っています!

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