AIやインフォマティクスを駆使し、
バイオものづくりを通して人の健康に貢献したい。
入社のきっかけは何ですか?
学部時代から一貫して「病気のメカニズム」をテーマに研究を続け、「人の健康に関わる仕事がしたい」と考えていた延長線上で、就職活動の当初は製薬業界を中心に見ていました。そんな折、思いがけず大学の研究室で富士フイルムの社員の方とお会いする機会がありました。そこでフラットに意見を交わせる雰囲気と、ヘルスケア事業に本気で取り組む姿勢に触れ、「ここなら、研究で培った知識を社会実装につなげられる」と感じ、入社を決めました。
普段どんな仕事をしていますか?
仕事をとおして大切にしていることは何ですか?
入社以来、解析技術センターに所属し、理論計算グループの一員としてキャリアを積んできました。解析技術センターは「課題解決の最後の砦」のような部署で、工場トラブルの迅速解析から、5年・10年先を見据えた新規ビジネスの技術探索まで幅広い役割を担っています。その中で私は「計算生物学者のスペシャリスト」として、AIやシミュレーション、バイオインフォマティクスを用いながら、高機能な酵素・タンパク質の分子設計や、スマートセルの開発といった、バイオものづくり関連のプロジェクトに携わっています。
仕事で最も大切にしているのは、「相手との信頼関係」と「相手が本当に解決したいことを引き出す対話」です。依頼通りの結果を返すだけでなく、「なぜこの解析が必要なのか」「その結果でどんな意思決定をしたいのか」まで踏み込み、相手自身も気づいていないニーズを一緒に言語化していくことを意識しています。

仕事をとおして、どんなときにやりがいを感じますか?
自分の計算やシミュレーション結果が「プロジェクト遂行の方針」や「次にやるべき実験条件」の決め手になったときに、大きなやりがいを感じます。例えばバイオものづくりのプロジェクトでは、膨大な酵素データの中から、これまで世の中で知られていなかった高性能な酵素を見つけ出す必要がありました。そこで私は、AIやバイオインフォマティクスを駆使して、数億種の酵素群から性能が期待できる数百種を抽出しました。さらに、関連論文を読み込んで実験条件や評価結果の詳細を調査し、実験する価値のある候補を厳選して提案した結果、「世界トップレベルの性能」を持つ酵素の創出につながりました。そのとき「自分だからこそ生み出せた価値だ」と強く実感し、大きな手応えを感じました。
入社以来、どんな成長を実感していますか?
また富士フイルムの成長環境を教えてください。
入社して最も成長を実感しているのは、「See-Think-Plan-Do」という業務遂行プロセスの考え方が身に付いたことです。富士フイルムでは、まず事象をよく観察し (See)、その上で筋道を立てて考えること (Think) が特に重視されています。解析技術センターは特にその文化が根付いており、「なぜこの解析をするのか」「結果を誰がどう活用するのか」をつねに問われる環境です。このような環境で生物・化学・物理・情報といった多様な専門家と日々議論することで、自分一人では持ち得なかった視点が増え、分野横断的に物事を考えられるようになりました。
また、ビジネスマナーや英語、プログラミングなどの社内講座で基礎を固めつつ、実務では指導員の方にマンツーマンでフォローしていただきました。わからないことをすぐに聞ける環境や、時間をかけて育てようとしてくれる風土があったおかげで、焦らず着実に仕事を覚えることができました。こうした環境が、私の成長を支えてくれていると感じています。

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?
現在取り組んでいるバイオものづくりのためのスマートセル技術を、富士フイルムが注力するバイオCDMO事業など、人の健康により直接つながる領域に応用していくことを目指しています。そのためには、自分一人の技術力を磨くだけでなく、バイオCDMO事業の中心で動いているメンバーから「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえる信頼を築くことが重要だと考えています。まずは目の前のプロジェクトから着実に成果を出し、「解析技術センターだからこそできる貢献」を具体的な形にしていくことが目下の挑戦です。その積み重ねの先に、自分の専門性を活かしながら、より広いヘルスケア領域にインパクトを与えられる存在になりたいと思っています。
富士フイルムの魅力を教えてください。
富士フイルムには、多種多様な事業・商材があります。その中で解析技術センターは「全社の基盤技術部門」のような位置づけにあり、さまざまな事業が抱える技術課題に関わることができます。一つの専門分野を深めつつ、異なるビジネスや技術に継続的に触れられる環境は、大きな魅力です。
また、立場や役職に関係なく若手でも意見を言いやすいフラットな雰囲気があり「自分の専門性で貢献できている」という実感を持ちながら働ける点も、この会社ならではだと感じています。
就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!
学生時代は「自分の興味だけに全力で向き合える」貴重な時間です。就職活動のためだけに何かをするのではなく、今おもしろいと感じていることに、中途半端にならず本気で取り組んでみてください。その経験は、入社後に仕事へ向き合うときの大きな原動力になります。そして、自分の興味を大切にしつつ、さまざまな社会人の話を聞きながら、「どんな環境なら自分が成長できそうか」を考えてみてください。富士フイルムには、その挑戦を受け止めてくれるフィールドがあると感じています。


