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About Person 社員インタビュー

化学材料開発

高橋Takahashi

エレクトロニクス マテリアルズ研究所
2008年入社

大学の専攻は表面化学。入社後は、ずっと半導体関連の仕事をしています。2010~14年まで米国に駐在し、新規薬液の研究・開発を担当。帰国後は、事業の中核を担うグループ会社・富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズの経営企画を兼務しつつ、2019年からは台湾で立ち上げた研究部門の責任者も務めています。

仕事風景

お客さまと社会から、本当に必要とされる
半導体材料を創り出したい。

入社のきっかけは何ですか?

私が就職活動をしていた当時の富士フイルムは、「第二の創業」を旗印に掲げているころでした。デジタル化によって写真フィルム市場が縮小する中、次々に新しい事業領域に進出して、着実に成長を続けている時期だったのです。就職活動を進める中で、独自の技術をたくさん持っていて、研究開発に力を入れている会社という印象を受けて、入社を志望しました。超微細な世界でものづくりを多く手掛け、自分の専攻を生かせると考えたことも、入社を決めた理由の一つです。

普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?

半導体製造プロセスに使う薬液であるクリーナー・エッチャントの開発、グループ会社である富士フイルム エレクトロニクスマテリアルズの経営企画、台湾にある研究部門の責任者という3つの業務を兼務しています。若手のころは薬液の処方設計や技術開発にフォーカスしていましたが、年を重ねるごとに仕事の幅が広がってきました。今は、「こういうお客さまに向けてこんな製品を売れば、これくらい利益が見込める。そのためにいくら投資しよう」というところまでを考えるのが私の仕事です。マーケティングの精度を高めるため、お客さまをはじめ多くの人々とコミュニケーションをとるように心がけています。

仕事風景

仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?

製品の開発から製造、販売計画を立ててお客さまに営業して売るまで、すべてのステップに関われるのは、本当に楽しいです。技術者としては、ややイレギュラーな業務範囲だと思うかもしれませんが、開発部門のマネージャークラスが経営企画を兼務することがあります。
学生時代は研究さえできればいいと思っていましたが、会社で働くうちに研究開発はビジネスの一部分でしかないことに気付きました。もちろん技術にフォーカスする人材も必要です。ただ、一歩ひいて俯瞰してみると、違う面白さが見えてきます。製品の開発者は最強の営業担当でもあります。開発した製品が計画したとおりに売れて、利益を上げた時の達成感は、代えがたい喜びですね。

思い出に残っているエピソードを教えてください。

入社して3年目という、早い時期に米国に行くチャンスに恵まれたことが、私の最初のターニングポイントです。私のことを、現地では誰も知りません。社内の信頼を得るためにラボで実験を繰り返して、成果を上げることに集中しました。新規の薬液開発によって、研究者として認めてもらえた時はうれしかったですね。
2つ目のターニングポイントは、米国で開発した製品を台湾のグループ会社に製造移管する業務に携わったことです。台湾ではクリーナー・エッチャントを製造したことがなかったので、一からの立ち上げに苦労しました。製品を作る前にお客さまに営業して、「これくらいの売上が見込めるから、利益はこれくらいになる。だからこれだけの設備投資が必要なんだ」というところまで詰めないと、現地のスタッフたちは動いてくれません。米国と台湾での経験が、私が研究開発の領域を越えて、幅広い業務を担うきっかけになりました。

仕事風景

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?

これから先は、さらに仕事の幅を広げていきたいと考えています。今よりも経営に近い目線で、開発から販売までのプロセスに関わっていくことです。
企業の研究は、お客さまが欲しいものを作るのが目的で、そこが大学の研究との違いです。けれども、売れると思って作ったものが、実際はニーズがなくて売れなかったというのは、よくある話です。そうした失敗を防ぐには、開発者がお客さまと話す機会を増やし、欲しいものは何かを予測したうえで、開発の方向性を決めてチームを先導していく必要があります。富士フイルムならではの情報ネットワークと、短期間の製品化を可能にする技術力を武器に、開発の精度を高めることが私の目標です。そのためにも、もっとビジネス寄りの立ち位置にシフトしていきたいと考えています。

富士フイルムの魅力を教えてください。

歴史のあるメーカーとしての堅実さと、ベンチャー的な進取の風土の双方を併せ持っているのが魅力だと思っています。研究開発においては、石橋を叩いて渡るという形容がぴったりなほど慎重で、チェック体制も万全です。その一方で、私が希望して米国に行ったように、手を挙げれば若手でもチャンスを与えてもらえます。意欲があれば、いろんなことにチャレンジできる風土があります。

就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!

実は、私自身は、半導体事業の材料開発がどういったものか知らないまま入社しました。でも、開発に取り組んでみると、これがとても面白い。ビジネスチャンスがたくさんあって、グローバルに活躍できるのを知って、夢中になりました。その結果として、いまの私があります。希望と違う業務でも本気で取り組めば、必ずやりがいや楽しさが見つかるはずです。ぜひ、さまざまなことに挑戦し、社会人としてのビジネスチャンスを掴んでください。

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