• 25卒 ENTRY / MYPAGE

  • 26卒 ENTRY / MYPAGE

  • FUJIFILM Group 採用情報

About Person 社員インタビュー

機器開発

築根Tsukune

メディカルシステム開発センター
2016年入社

学生時代は、材料力学を応用した医療ロボットの研究に取り組んでいました。富士フイルムに入社してからは、医療機器である内視鏡システムの機械設計にずっと携わっています。入社1年目から5年目までは、機械系の先行技術開発グループで経験を積み、入社6年目に量産設計のグループに部署内異動しました。現在はいくつかの機種の機械設計の主担当を任されています。

仕事風景

ものづくりの力で医療に貢献していく。
医師に、患者さんに、負担の少ない内視鏡を開発したい。

入社のきっかけは何ですか?

子どものころからものづくりが好きで、医師だった祖父の影響もあり、学生時代にはものづくりを通じて医療に貢献したいという気持ちが膨らんでいきました。富士フイルムは、写真感光材料メーカーから精密機器メーカーとして発展してきた背景から、化学をはじめバイオ、機械、電子、情報といった多様な領域の技術者が集結しています。異なる分野の技術者から刺激を受けながら、他社ではできないような新しい医療機器の開発に携われると考えたことが、入社を決めた理由です。

普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?

胃や大腸、肺などの検査に用いる内視鏡システムの機械設計を担当しています。私が設計者として主に関わるのは、内視鏡システムのうち、体内に挿入するスコープ部分です。このスコープの先端部は、外径がわずか数mm~十数mmという極細でありながら、カメラレンズをはじめ、処置具を通すための鉗子口、送気・送水ノズル、照明など多様な要素が凝縮されています。私は現在、これらの部品の設計から、量産に向けた製造技術を工場と協力しながら作りこんでいくまでを担う、量産設計グループの機械設計の主担当として、新製品開発のプロジェクトに携わっています。
機械設計を行う上でこだわっているのは、自らの手の感触を大切にして勘どころをつかむこと。設計はCADを使って行うのですが、大きなモニターを見ながら検討していると、ときには実物からかけ離れたイメージを持ってしまうことがあります。内視鏡には、顕微鏡で覗かなければ構造が掴めないような極小の部品もあり、とても繊細です。常に現物を見て、触り、設計者としての勘を研ぎ澄ますようにしています。

仕事風景

仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?

私は学生時代、機械工学を学びましたが、内視鏡システムの開発では電気系・光学系の知識も必要です。また、化学系の素材も随所に使われています。このように医療機器の開発には多様な技術が結集されているため、奥が深くて面白いと感じています。新しい製品開発にチャレンジするたびに、発見や学ぶことがあり、その刺激がやりがいにつながっています。

思い出に残っているエピソードを教えてください。

入社したてのころ、大学の研究室と企業との開発スピードの違いに戸惑いました。学生時代は、一つの実験を行うにしても、関連する論文を読み込んだり念入りに準備をしていました。入社してしばらくは、その癖が抜けなかったように思います。ところが、ある日、上司や指導員である先輩からアドバイスされて、意識が変わりました。机上でばかり考えるのではなく、ある程度仮説がまとまったら、すぐに現物で実験してみる。そのサイクルをスピーディーに回していく方が、開発が速やかに進むことに気づいたのです。入社1年目に自分の成長を実感できた瞬間でした。

仕事風景

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?

富士フイルムは、患者さんに負担の少ない経鼻内視鏡の開発に先駆的に取り組み、高い評価を獲得しています。しかし、それでも内視鏡検査は患者さんにとって快適ではない検査であると考えています。また、患者さんが安心して受けられる検査は、医師や医療従事者の方々の日々の努力の上に成り立っています。患者さんはもちろん、検査を行う医師にとってもより負担の少ない内視鏡システムを開発していくことが今後の目標です。医師が快適に検査を行えるようになれば、検査精度の向上にもつながります。そして、患者さんの健康にも貢献できると思うのです。

富士フイルムの魅力を教えてください。

富士フイルムで機械設計に取り組んでいて心地よいと感じるのは、現地現物を尊重する姿勢が根づいていることです。上司に設計のレビューを行うときなどでも、見映えのよいプレゼン資料よりも、現物を手に取りながら語った方が伝わりやすいことがよくあります。富士フイルムには、実際に手を動かしている技術者の感覚を大切にする風土があるように感じます。
また、これは入社動機の一つでもあるのですが、さまざまな分野の技術者が社内に存在することも大きな魅力です。それが医療機器メーカーとしてのポテンシャルの高さにつながっていると実感しています。

就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!

就職活動では、早く内定をもらいたいとついつい焦りがちではないでしょうか。私自身も経験があるのでその気持ちは十分にわかります。でも、人生における大事な岐路なのですから、自分が働くうえで大切にしたい軸をしっかりと考え抜いたほうが、後悔しにくいと思います。その軸は、業種や職種であったり、ワークライフバランスといった働き方だったり、人それぞれだと思います。自分が大切にしたいと思っていることを、大切にしてくれる会社を見つけてください。

INDEXに戻る