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About Person 社員インタビュー

バイオ開発

梅谷Umetani

バイオサイエンス&エンジニアリング研究所
2015年入社

2015年の入社後、バイオサイエンス&エンジニアリング研究所に所属。入社3年目から3年間は再生医療関係のグループ会社に出向し、治療製品の研究開発に携わりました。帰任後は、遺伝子治療関連の研究開発に携わっています。大学では生物学を専攻し、再生医療に関する研究に取り組みました。

仕事風景

遺伝子治療薬の新規製造技術を開発し、
誰でもアクセスできる治療法に。

入社のきっかけは何ですか?

学生時代から再生医療などの新しい治療法の実用化に貢献したいと考えていました。富士フイルムの第一印象は、「技術を深掘りする会社」です。当時は再生医療分野に参入する企業も多かったのですが、その中でも富士フイルムからは設備投資や協業体制などから、本気度がしっかりと伝わってきました。
また、説明会などを通じて、企業の研究者として研究・開発にしっかり取り組むことができ、長期的に再生医療を含む新規バイオ医薬品に関われると感じ、入社を決めました。

普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?

生物が持つ機能を利用して製造されるバイオ医薬品、その中でも遺伝子治療関連の研究開発の仕事をしています。遺伝子治療は、欠陥のある遺伝子に対して、不足分を追加したり、正常な遺伝子に置き換えたりする治療です。製薬企業などが「どんな遺伝子が有効か」といった創薬研究をして新規治療薬の実用化を目指しますが、富士フイルムはその実用化段階において、CDMO事業として製造技術開発や製造などを担っています。
製造の現場である海外のグループ会社とは毎週ミーティングを実施し、プロジェクトの進捗報告や技術議論をしています。技術進展が速い領域ですが、医薬品の製造開発の受託先として将来のニーズにこたえていけるような研究開発とチーム作りを心がけています。

仕事風景

仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?

遺伝子治療関連の治療製品は、歴史が浅く、まだ新しい技術です。実際に患者さんの元へ届けるためには、治療方法を発見するだけでは足りません。安定的に製造するための技術開発が必須です。私の取り組んでいる仕事は、まさに新しい治療法を実用化するための仕事であると実感するときに、やりがいを感じます。

思い出に残っている
エピソードを教えてください。

3年目からのグループ会社への出向期間中、大学病院と共同で細胞治療製品の研究開発をしていました。医師である大学病院の研究者と研究をしていると、直接顔を合わせることはなくとも患者さんの存在をとても近くに感じました。そのような環境で、一日でも早く研究成果を出して臨床現場に還元したいと思い、日々気が引き締まる思いで研究に取り組みました。とても印象深い経験をさせてもらったと感じています。
長期的な視点で行う会社内での研究は、どうしても臨床現場からは遠くなってしまいます。今でもこの経験を思い起こすと、早く患者さんに届けられるような技術を開発したいというモチベーションが喚起されます。

仕事風景

仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?

実現したいのは、新しい治療法である遺伝子治療製品を、必要な人が誰でもアクセスできる治療法にすることです。遺伝子治療製品の製造工程は非常に複雑で、さらに科学的な知見もまだまだ見出され続けている領域です。そのため量産スケールでの安定製造が難しく、現在は治療費も高価で適応される病気も限られています。
私のミッションは、これらバイオ医薬品を安定的、安価かつ高品質で製造するための技術開発です。新しい治療法ゆえの手探り状態のため、年単位での長期的な開発ですが、この技術があるから製品を多くの患者さんに届けられるようになったといわれることを目指して、日々仕事に取り組んでいます。
また、自己研鑽活動として、毎週職場の有志で集まり論文を紹介し合っています。直接今の業務に関わる内容でなくても、ヒントを得られることが多々あり、新しい研究や実験にもつながっていることを実感しています。

富士フイルムの魅力を教えてください。

社内を探せば、大体どんな分野でも専門家がいる点がすごいと思います。私はプロセス開発や機械設計の人と一緒に仕事をすることが多く、意見を聞く機会が多くあります。また、自分の部署・チームでは解決できない課題があれば、他部門の人を紹介してもらい、技術ディスカッションをすることもあります。このように部門間の壁が低く、気軽に意見を交わせる環境も好きなところです。

就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!

就職活動では、企業の事業内容や経営ビジョンなどを見ることはもちろんですが、働く人の雰囲気が自分と合うかどうかという点も重要です。
私の場合、説明会などで接した際に穏やかそうな人が多いと感じ、一緒に働きたいという気持ちが大きくなりました。相性は自分で見て確かめるしかないので、しっかり見極めてください。

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