AIを使って今までにない診断技術を
世界に先駆けて作っていきたい。
入社のきっかけは何ですか?
富士フイルムを意識したきっかけは、修士1年生の春に「富士フイルムがエボラ出血熱の特効薬を開発した」というネットニュースを見たこと。それまでの「『写ルンです』の会社」というイメージが「技術力の高い会社」に変わった瞬間でした。
その後、大学と富士フイルムの共同研究やインターンに参加させてもらい、今の先輩にあたる優秀な社員の方と触れ合う中で、「この会社で働きたい!」という気持ちが高まりました。
普段どんな仕事をしていますか?
また、仕事をとおして大切にしていることは何ですか?
内視鏡をはじめとする医療機器のAIのアルゴリズムを開発しています。医療機器におけるAIの役割は、医師と一緒に症状を発見し、状態を判断するというものです。AIのサポートにより医師はより正確で素早い診断ができるようになります。AIの分野は現在どんどん新しい技術が出てきているので、最新情報を常にチェックして知識をアップデートするように心がけています。
また、AIの研究は、デスクのみで行っているわけではありません。よりよい製品にするため、ときには国内外の医療機関へ直接足を運んで医師と議論を交わし、その成果を持ち帰って研究に反映しています。顧客でもある医師とは対等に議論できるように医学の知識を身につけなくてはなりません。
会社の支援で1年間、医療機関での専門カリキュラムを受講、その後も必要に応じて学習し、医学知識のアップデートも怠らないようにしています。
仕事をとおしてどんなときに
やりがいを感じますか?
やっている仕事すべてにやりがいを感じます。入社前は医療機器の開発を強く志望していたわけではなかったのですが、実際に取り組む中で、どんどん情熱が高まりました。医療機器開発は、よい製品を作ることができれば人の命を救えますが、中途半端な製品を作れば、人の命を奪うこともあります。そういった希望と責任の中で仕事をできることにやりがいを感じています。
思い出に残っている
エピソードを教えてください。
入社1、2年目にイタリアの医療機関を訪れたときのことです。その出張では、開発完了間近の製品をより洗練させるために、イタリア人医師と意見を交わすことになりました。私のつたない英語でもって何とか製品に対しての思いを伝えたところ、とてもよいアドバイスをもらえました。うまく距離を縮められたのか、その後、医師の自宅へディナーに招いてもらうほどでした。
この経験から、言葉が伝わりにくい相手でも「製品をよくしたい」という切実な思いを伝えれば、良好な関係性を築くことができるのだと実感しました。
仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?
AIを使って今までにない診断技術を世界に先駆けて作っていきたいと思っています。医療機器に関するAI技術は、現時点では「今ある検査をラクにする、人間のサポートをする」という段階にあります。でも私が目指したいのは、人間が持てない観点で症状を診断するような、サポートの範囲を超えたAI機器です。そのためにAI研究の最新状況や医療を取り巻く世界の状況のキャッチアップを怠らないように心がけています。
また医療に限らず、社会の役に立つ技術・サービスを作りたいです。事業部が考えたビジネスを実現するために開発を行うことが多いのですが、自らの発信で新たな価値を提供する技術を実現できないかと考えています。
富士フイルムの魅力を教えてください。
さまざまな領域の事業があり、それぞれに優れた技術者がたくさんいることが魅力だと思います。2か月ほどある入社後の新人研修で、化学や生物など、自分の専門外の技術を持った同期と仲良くなり、議論できた経験はとても刺激になりました。実際に部門を越えた共同開発も多く、互いに刺激し合いどんどん新しいアイデアが生まれています。
就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!
富士フイルムは新しいことに挑戦しやすい風土がある会社だと思います。特に研究開発部門は技術の種を作る場所でもあり、やる価値を見いだせれば、さまざまなことに挑戦できると思います。
ぜひ富士フイルムの仲間に加わり、役に立つ製品・サービスを世の中に出していきましょう!