情報技術のスペシャリストとして、
事業のさまざまなシーンに変革を引き起こしていく。
入社のきっかけは何ですか?
富士フイルムが採用イベントとして開催していた「ハッカソン」に参加し、イメージング・インフォマティクスラボの前身であるインフォマティクス研究所の取り組みを知ったことがきっかけでした。そのとき、研究員ともいろいろ話す機会があり、とても前向きな姿勢に惹かれました。私は小学生のころからプログラミングをしていて、ずっとITの先端技術に関心があったのです。富士フイルムは幅広い領域で事業を展開し、新規事業の創出にも積極的な風土があることも入社を決めた理由の一つです。
現在どんな仕事をしていますか?
自然言語処理関連のAI技術を活用し、メディカル領域で新規サービスを創出するプロジェクトに携わっています。現在主に取り組んでいるのは、病院の医師にとって大きな負担となっている診療サマリの作成をAI技術によって支援するアプリケーションです。
大学病院との共同研究をきっかけにスタートしたプロジェクトであり、私にとって、病院の医師をはじめ社外のお客さまと初めて協業する開発でした。戸惑うことも多かったのですが、データサイエンティストとしてばかりでなく、社会人としても多くの学びを得ることができました。つい最近、このアプリケーションが富士フイルムの製品として発売されました。自分の仕事の成果をたくさんのお客さまに届けることができ、私にとっても貴重な経験となるプロジェクトだと感じています。
仕事をとおして大切にしていることは何ですか?
アプリケーションを利用するお客さまはどんな価値を求めているのか? それを常に考え抜くことを大切にしています。技術的にどれだけ素晴らしい製品を開発したとしても、それがお客さまの課題解決につながらないようでは意味がありません。
そのため、社内のメンバー、あるいは医師や看護師など、実際にユーザーとなる人たちと密接なコミュニケーションをとり、現地現物で課題を見つけ出すようにしています。私たちの研究所では、最先端の情報技術に携わりながらも、その一方でこうした姿勢をとても重視しています。私は、それが富士フイルムで研究開発に挑む面白さだと思っています。
仕事をとおしてどんなときにやりがいを感じますか?
課題解決に向けてチーム一丸となってチャレンジしていくこと、その成果に対してお客さまから直接フィードバックをもらえることがやりがいです。
入社1年目、AI技術を活用した化学物質の毒性予測プロジェクトに携わりました。これは、化学製品の合成過程や最終製品において出現しそうな毒性を、あらかじめ研究の段階で予測しようという技術です。このプロジェクトでは、私はAIモデリングばかりでなく、ユーザーとのインターフェースとなるアプリの開発も担当しました。実際に利用するユーザーにとって最適なシステムの最終形とはどんなものなのか?プロジェクトのメンバーみんなで議論を重ね試行錯誤して開発を進めました。このシステムは富士フイルムの研究所に導入され、すでに数多くの研究員が活用しています。実際に利用している人たちから「よいものができたね!」と声をかけてもらえるときが、私にとってなによりも嬉しい瞬間です。
仕事をとおして目指していることは何ですか?
それに向けて挑戦したいことは何ですか?
現在、メディカル領域で取り組んでいる情報技術による革新を、富士フイルムにおけるあらゆるシーンに広げていくことが目標です。富士フイルムは実に多様なものづくりに取り組んでいます。また、そのビジネスには、調達から生産、販売、さらにはコーポレート部門までたくさんの人たちが関わっています。そして、このような企業活動のあらゆるシーンにおいて必要不可欠な存在となっているのが情報技術です。私は、情報技術のプロフェッショナルとして、日々奮闘する社員たちを支え、製品開発ばかりでなく、事業のあり方までも変えていくような革新を引き起こしてみたいと思っています。
そのためにも、日々の情報収集や現地現物の考え方を大切にし、自ら技術をさらに深めるだけでなく、課題を見出していくための感度を高めていきたいと思っています。
富士フイルムの魅力を教えてください。
まずあげられるのは、若手のうちから大きな仕事に関われるチャンスがあることです。私も入社早々に組織横断的なプロジェクトに加わり、一人のデータサイエンティストとして、責任ある開発を任されたことが鮮明に記憶に残っています。
また、情報系の技術者にとっての魅力としては二つのキーワードがあると思います。一つは「グローバル」です。富士フイルムの事業は世界へと広がっており、世界中のメンバーたちとチームを組んでともに挑んでいける環境はとても刺激的です。もう一つは「人」の魅力です。富士フイルムには、化学やバイオ、機械、電気、情報といった多彩な領域の専門家がいます。このようなメンバーたちと互いに刺激しあい、それぞれの知見を生かして協働することによって、自分自身も大きく成長できるのです。
就職活動中の方へのメッセージをどうぞ!
就職活動では、自分自身の悩みや葛藤ばかりでなく、周囲からの期待といったさまざまなプレッシャーを感じるかもしれません。そんなときでも焦ることなく、自分のために考え抜くことが大切だと思います。これは私なりの考え方ですが、「どんな会社にいきたいか?」だけでなく、「何を仕事にしていきたいか?」を考えることも重要ではないでしょうか。自分と向き合う貴重な機会ととらえてポジティブにいきましょう!